「ノンタンシリーズ」といえば、幼児向けの人気絵本ですよね!
ノンタンシリーズの絵本には、他の絵本にはないある特徴があります。
文章の始まりに見慣れない記号「〽」がついていますよね?
最初は印刷ミスか何かかと思ったのですが、繰り返し出てくるのでどうやら何か意味を持ってつけられているよう。
なんだか気になったので、これが何の記号なのか調べてみました!
「〽」の読み方と意味
ノンタンに出てくる謎の記号「〽」の正体は「庵点(いおりてん)」というものです。
パソコンでも「いおり」や「いおりてん」と打つと変換候補に出てきます。
その意味について、辞書には以下のように書いてありました。
《庵形をしているところから》箇条書きの文書の頭、和歌・連歌・謡物や、連署する姓名などの肩につける「〽」(中略)などの記号。検閲・確認などの印とした。また、文章中で歌謡を引用する場合にも使われる。
どうやらノンタンの絵本の場合は、「歌のように読んでほしい部分」にこの庵点がつけられているようです。
どうやって読み聞かせたらいい?
「歌のように」とは言ってもメロディが決まっているわけでもないし、実際はどう読み聞かせたらいいのか悩みますよね。
でも実は、絵本の中の庵点がつけられた部分は、元々テンポよく読めるよう工夫された文章になっているんです。
例えば、『ノンタン!サンタクロースだよ』にある一節は
〽ねんね ねん ねん、
また らいねん!
と韻を踏んでいますし、
『ノンタン おやすみなさい』では
うさぎさん、
〽あー
そー
びー
まー
しょ。
とリズムの想像しやすいセリフ回しになっています。
庵点のつけられていない他の部分はノンタンや他の登場人物の普通のセリフなので、意識しなくともこの部分だけ違う読み方になりますよね?
記号がついているからといってあまり気にせず、自然と楽しくリズミカルに読めばそれでOK。
もちろんオリジナルで曲をつけられるのならそれはそれで素敵ですね。
ぜひこれからも親子でノンタンシリーズの絵本を楽しんでください!
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